塩味ビッテンさん
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携帯小説って言うんですかこれ? 絵が想像しやすく話が単純。B級青春映画のシナリオかと思っていたら既に映画化されているそうです。はたまた「りぼん」が「別マ」に載っていそうな少女マンガの原作みたいです。
『カフーを待ちわびて』、『一分間だけ』で個人的には大変好感触であった原田マハ。今回は塩味的にはがっかり感満点です。書籍としては隙間(空白)が多すぎ!!!読書対象は女子中・高生限定ですね。
ストーリーは主人公のおしゃれでカッコいい転校生・ビートが神がかり的な服飾デザインの才能を持っていて、プロのファッションショーを乗っ取ってしまうという破天荒な物語。ここにお約束の恋愛ストーリーと、同級生の病死、窮地を救う謎の第三者をトッピングして最後にはみんな幸せになるっていうキラキラ少女マンガの出来あがりです。もちろん主人公の大きな瞳には星が光っています。ジュベナイルのレベルにも達していません。社会をなめんじゃねーぞ!コラァ!!!!とムキになる気もしません。携帯小説恐るべしであります。
高校1年生がプロのデザイナー・ミナミにに質問します
これ読んで全く感情移入できないどころか、首筋が痒くなってしまうオジサン世代の私にはこの本を理解したり楽しんだりすることは全く不可能です。でもこのミナミさんの台詞は汎用性ありますね。
そんなくだんないこと考えている暇があったら勉強しろとも思うのですが、塩味なら「親に頼んで寄付金用意してもらって東京医科大学を受験しなさい」と答えるのですがねぇ。
そんなくだんないこと考えている暇があったら勉強しろとも思うのですが、塩味なら「親に頼んで大分県に転校して、教育委員会の役員にコネをつけてもらってください。」と答えるのですがねぇ。
でも汎用性のアル(ということは中身がないってことね)便利で受けそうな答えで素敵。若い子に質問されたらぜひ使おう。
ストーリーは主人公のおしゃれでカッコいい転校生・ビートが神がかり的な服飾デザインの才能を持っていて、プロのファッションショーを乗っ取ってしまうという破天荒な物語。ここにお約束の恋愛ストーリーと、同級生の病死、窮地を救う謎の第三者をトッピングして最後にはみんな幸せになるっていうキラキラ少女マンガの出来あがりです。もちろん主人公の大きな瞳には星が光っています。ジュベナイルのレベルにも達していません。社会をなめんじゃねーぞ!コラァ!!!!とムキになる気もしません。携帯小説恐るべしであります。
高校1年生がプロのデザイナー・ミナミにに質問します
「教えてください。どうしたらファッション業界に入れるんですか?そんなこと考えるの早すぎますか?」
「ぜんぜん早すぎることなんて無いよ」
「じゃあどうしたら?」
「恋すること、かな。ねえ、メイちゃん。デザインすることって、恋することにすっごく似てるのよ。一生けんめいに、エネルギーと思いのすべてをこめて、自分と誰かを幸せにするために作り出すの。どんなにたくさんお金があっても、どんなに立派な学校に行っても、恋をしてないデザイナーの作品なんてあじけない もんよ。だから、ね。あせらなくていい。恋をしなさい。好きなだけ、せいいっぱいに」(P274)
これ読んで全く感情移入できないどころか、首筋が痒くなってしまうオジサン世代の私にはこの本を理解したり楽しんだりすることは全く不可能です。でもこのミナミさんの台詞は汎用性ありますね。
「教えてください。どうしたら『医学部』に入れるんですか?そんなこと考えるの早すぎますか?」
「ぜんぜん早すぎることなんて無いよ」
「じゃあどうしたら?」
「恋すること、かな。ねえ、メイちゃん。医療することって、恋することにすっごく似てるのよ。一生けんめいに、エネルギーと思いのすべてをこめて、自分と 誰かを幸せにするために作り出すの。どんなにたくさんお金があっても、どんなに立派な学校に行っても、恋をしてない「医者の治療」なんてあじけないもん よ。だから、ね。あせらなくていい。恋をしなさい。好きなだけ、せいいっぱいに」
そんなくだんないこと考えている暇があったら勉強しろとも思うのですが、塩味なら「親に頼んで寄付金用意してもらって東京医科大学を受験しなさい」と答えるのですがねぇ。
「教えてください。どうしたら教員になれるんですか?そんなこと考えるの早すぎますか?」
「ぜんぜん早すぎることなんて無いよ」
「じゃあどうしたら?」
「恋すること、かな。ねえ、メイちゃん。「教育」することって、恋することにすっごく似てるのよ。一生けんめいに、エネルギーと思いのすべてをこめて、自分と誰かを幸せにするために作り出すの。どんなにたくさんお金があっても、どんなに立派な学校に行っても、恋をしてない「先生の教育」なんてあじけないも んよ。だから、ね。あせらなくていい。恋をしなさい。好きなだけ、せいいっぱいに」
そんなくだんないこと考えている暇があったら勉強しろとも思うのですが、塩味なら「親に頼んで大分県に転校して、教育委員会の役員にコネをつけてもらってください。」と答えるのですがねぇ。
でも汎用性のアル(ということは中身がないってことね)便利で受けそうな答えで素敵。若い子に質問されたらぜひ使おう。
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「本を褒めるときは大きな声で、貶すときはもっと大きな声で!!」を金科玉条とした塩味レビューがモットーでございます。
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- 出版社:宝島社
- ページ数:380
- ISBN:9784796678346
- 発売日:2010年11月05日
- 価格:480円
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